戻る

節米料理

「 節米料理」とはコメの消費量節減を目的とした料理です。
日中戦争以降、主食である米の消費量を減らそうと、飯に米以外の具材を混ぜたり(混色)、米以外の食材を主食とすること(代用食)が奨励されました。
混食は、栄養やカロリーが重視され、具材は芋類・豆類・穀類が主でした。野菜やシイタケ、油揚げ、野草、茶殻なども用いられました。代用食としては、サツマイモやジャガイモなどが多用されました。
国外からの物資の供給が途絶えた太平洋戦争期(1941年開戦)には、、熱湯で米を膨張させてから飯を炊く方法(国策炊き)が奨励されました。
当時の外務次官・西春彦が、女性雑誌『婦人之友』で、「国策炊きを全家庭で実行することで外米を不要とし、その分の輸送力を戦争に向けよう」と、呼びかけたのです。
この「国策炊き」、炊き上がった量が通常の飯と比べて3割ほど量が増すので、当面の満腹感を満たすことはできました。が、養価やカロリーが増えた訳ではなく、食べた後にすぐに空腹になるという欠点があったそうです。

米の量を水増しする調理法として、炒った玄米に水を一晩吸わせて炊き上げる「炒り炊き」もありました。「香ばしいけれど味が悪い」、「苦くて、すぐやめた」、「水っぽくてまずい」などの不評があったそうです。
炒り炊きしたご飯を弁当にすると、昼食時には「中に白濁した水がたまり、ふやけたご飯粒が隅に沈んだ状態」になったと言います。

管理人の思い出

母が「サツマイモは戦争中にイヤというほど食べさせられたから嫌い!」と言っていたのを思い出します。

みんなの声みなさんの思い出・感想などをお聞かせください。

投稿者 投稿をお待ちしております。

投稿日 2017/〇/〇

あなたの投稿文が掲載されます(公共性を欠く内容、日本語以外のものは掲載できません)。

私の声

投稿文が掲載されるまでに1~2週間要する場合があります。
※投稿文の掲載をもって、投稿文の著作権(著作権法第28条の権利を含む)が株式会社IPフォークロアに移転します。

※この欄は空欄にしてください
ニックネーム10文字まで
私の声