【幕張】
【幕張】は、千葉市の花見川区と美浜区にまたがる広域地名。古くから「幕張」と呼ばれていた花見川区側の地域と、1960年代以降に埋立てにより造成された美浜区側の地域からなります。
「花見川区」の地域はJR総武線・京成電鉄千葉線の沿線で、JR京葉線沿線の「美浜区」の地域は、1970年代後半、東京湾の埋め立て地に誕生した「職・住・学・遊」が融合した未来型の国際都市です(幕張新都心)。
【幕張新都心】は、JR東日本京葉線の海浜幕張駅を中心とした「タウンセンター地区」、企業が立地する「業務研究地区」、学校などが立地する「文教地区」、集合住宅が立地する「住宅地区」、東京湾沿岸の幕張海浜公園を中心に広がる「公園・緑地地区」、1989年に編入された「拡大地区」の6つの地区で構成されており、そのうち最も早くから整備されたのが「文教地区」でした。
まず初めに、大学(放送大学、神田外語大学、千葉県立保健医療大学)、中学校、高等学校(千葉県立幕張総合高等学校、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 、昭和学院秀英中学校・高等学校)などが設立され、各種研究施設(アジア経済研究所、JA共済幕張研修センター)や公共職業能力開発施設(高度職業能力開発促進センター)が建設されました。
「タウンセンター地区」には、ショッピングビル(プレナ幕張)や映画館(シネプレックス幕張)、アウトレットモール(三井アウトレットパーク幕張)、スーパーマーケット(イオン幕張)などの商業施設、ホテル6社が進出し、「業務研究地区」には、日本コンベンションセンター(幕張メッセ)、ワールドビジネスガーデン、幕張テクノガーデンが進出しました。
1995年より「幕張ベイタウン」として開発された「住居地区」は、約23000人が住む街で、1999年に街としては初めての「グッドデザイン賞」に輝きました。
「公園・緑地地区」として開発されたのが県立幕張海浜公園。約71.9haの公園内には人工海浜「幕張の浜」や野球場「ZOZOマリンスタジアム」が設けられています。池泉回遊式の日本庭園「見浜園」もあり、庭園内には本格的な茶室「松籟亭」も作られました。
千葉市側の「豊砂地区」と習志野市側の「芝園地区」からなる拡大地区には、1989年(平成元年)に編入されて以来、コストコ幕張店、カレスト幕張、東京インテリア幕張店などが立地しています。
バブル崩壊後、豊砂地区の計画は一旦凍結されますが、2010年にオフィス用途から商業用途に変更して事業者を公募。イオンが進出することとなり、2013年に「イオンモール幕張新都心」が開業しました。
【花見川区】の地域は、浜田川の河谷を中心とした【馬加村】が、上流の武石村・天戸村・長作村・実籾村と合併して成立した【幕張村】に由来します。浜田川と花見川の河口の間には砂丘が広がり、かつては人参の産地でした。
京成幕張駅の南側の砂丘の頂上には青木昆陽を祭る昆陽神社があり「芋神様(いもがみさま)」と呼ばれて親しまれています。 1990年代から2010年代にかけて【幕張新都心】を中心とした開発が急速に進み、メディアで紹介されることが多くなった地域です。
1988年に「民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法」によるインテリジェントタワーの第1号として「幕張テクノガーデン」が完成しました。
【幕張テクノガーデン】とは、千葉市美浜区にある超高層建築物。西高層館B棟と東高層館D棟の2棟からなるツインタワーと低層棟により構成されています。1988年に「民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法」で正式に認定され、その第1号として完成したのです。
エリア内には地域熱供給施設があり、周辺のオフィスビルに冷暖房用の熱源が供給されています。
管理人のコメント
2020東京オリンピック・パラリンピックでは、幕張メッセが、フェンシング・レスリング・テコンドー・ゴールボール・シッティングバレーボール競技の会場となっています。
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投稿日 2017/〇/〇
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