行商
関東大震災により物資が都内で不足したことを機に、千葉県から東京都への行商が始まりました。
一般の農家による野菜や餅などの売り歩きは、固定客を得たことで盛んになり、やがて、京成電鉄によって野菜行商専用列車「なっぱ電車」が運行されることとなります。
なっぱ列車の利用者は「京成行商組合」の加入者で、定期手回り品切符が発行されました(このような行商専用列車は、当時、国鉄でも見られました)。
戦後、地方私鉄の相次ぐ廃線や合理化に伴い、行商専用列車は縮小の一途をたどります。
京成電鉄の行商専用列車「なっぱ列車」は、1982年からは一般客用の通常列車となり、上野行・西馬込行(押上まで)それぞれ1本の最後尾1両のみが「行商専用車両」として運行されるようになりました。
1998年からは上野行の一本になり、 そして2013年3月29日の運行を最後に行商専用車両の幕が下ります。
廃止直前に設定されていた行商列車は、普通(列車番号 732列車)芝山千代田発(7時46分発)京成上野行(9時52分着)の平日列車でした。
現在(2018年)存在する行商人専用列車は、近畿日本鉄道によって運行される鮮魚列車(早朝に宇治山田駅を出発し、およそ2時間半をかけて大阪に到着します)のみとなりました。
管理人の思い出
私が東京都内に通勤し始めた頃の津田沼駅でのアナウンス「最後尾一両は行商専用車両です」が懐かしいです。いつからか聞かなくなったな~、と思っていたら、2013年に廃止されていたのですね。
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投稿日 2017/〇/〇
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