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代用燃料乗合バス

「代用燃料乗合バス」とは化石燃料以外の燃料(木炭や電気など)を利用したバスです。
そもそもバスの前身は乗合馬車で、日本の最初のバス車両は乗合馬車を改造したものでした。この乗合馬車にアメリカ製のエンジンを搭載することで、乗合バスが誕生します。
当初の乗合バスは、エンジン部が前方に突き出したボンネット型のものでした。やがてエンジンが車体内に組み込まれ、箱型バスとなっていくのですが、この乗合バスの燃料として、 石油燃料が統制された太平洋戦争下で利用されたのが、木炭などの代用燃料です。薪を蒸し焼きすることで発生するガスを燃料としたのです。
かくして、薪を蒸し焼きするための「炉」を装備した「木炭バス」が登場したのです。
しかし、この木炭バス、ガスを集めるために、始業の数時間前から薪をくべる必要がありましたし、十分な出力が得られず、上り坂では立ち往生することがしばしばでしたので、戦後、化石燃料が安定供給されるようになるにつれて廃れていきます。

当時、代用燃料として、蓄電池を使った電気自動車も用いられました。道路上に張られた架線から電気を取り入れ、電気モーターを駆動させるトロリーバス(外観はバスですが、日本の法規では無軌条電車(鉄道車両)として扱われています)もその1つです。
トロリーバスも、木炭バスと同様、石油の安定供給と共に廃れていきます(黒部ダムでは現在も使用されています)。

管理人のコメント

石油が無くてもバスを動かそう、と努力したのですね~。まさに「必要は発明の母」です。

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投稿日 2017/〇/〇

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