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【上皇】

【上皇】とは、天皇が位を退いてからの尊称で、「太上天皇」が正式名称でした。由来は、中国の皇帝が位を退くと「太上皇」と尊称されたことにありますが、嵯峨天皇の譲位以降、新天皇から贈られる尊号に変化しました。
嵯峨天皇は、自らの異母弟である淳和天皇に譲位する際に、二重権力の弊害を避けるために「太上天皇」を辞退しました。しかし、淳和天皇はこれを受け入れず、最終的には「淳和天皇が嵯峨天皇に対して太上天皇の称号を奉上する」という形式が取られたのです。そのため、歴史学界では、嵯峨天皇以降の太上天皇を「上皇」と呼び分ける慣習となったのです。
出家した太上天皇は「太上法皇(法皇)」と称せられることとなります。「院」とも称され、法王による政治が「院政」で、まさに「二重権力」を象徴する称号としての「法王」が定着するのです。

2019年(平成31年)4月30日に退位した第125代天皇明仁の退位後の称号は、「天皇退位特例法」では「太上天皇」ではなく、「上皇」が正式称号となっております。

管理人の思い出

日本の皇室には、江戸時代後期、仁孝天皇に譲位して誕生した「光格上皇」まで、計59人の上皇が存在したそうです。

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投稿日 2017/〇/〇

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